無題ドキュメント

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君の心にマークアップ
2001/04/28
 他人の性質というものは、容易に窺い知れる類のものではない。人は誰しも、自らの本質を完全にさらけ出すことはできないし、それどころか隠したがろうとする。
 だからこそ人は他人の本性を探ろうとし、その心根を暴くことに腐心する。ビジネスにおいても、プライベートにおいても、人と人との交際は詰まるところ肚の探り合いである。何気ない会話や仕草の端々から滲み出る相手の本心をいかにして読み出すか、誰もが頭を悩ませるところである。「いま課長が鼻毛を抜いたのは、家庭問題が悪化しているということの表れだろうか。今晩飲みに誘ってみるかな」だとか「みよちゃんっていつも僕の方見てるよな。確実に惚れられたな」だとか。後者は読み損ないの好例であるが。
 しかし、折しも世はマニュアル時代真っ盛り。辞表の書き方からネット恋愛の必勝法まで、ありとあらゆる分野のマニュアル本が蔓延している。苦心惨憺して自ら方策を編み出すより、すでに会得した他人の遣り方を真似ておいた方が合理的、というわけだ。
 確かに、それも一理ある。昔から「ヤーボはマグダルの母」、「浮遊城は一日にしてならず」、「タイカへの道も一歩から」などというが、古人の教えが必ずしも現代に通用するとも限らない。そもそもカレンなどKOGの中で寝ていただけではないか。神様だからってズルイや。
 そういうわけで、私が編み出した「汝の敵を知る」ための便法を紹介しよう。別に敵でなくとも、想い人でも取引先の課長でも二次元世界の住人でも構わない。とにかく自分以外の他人の性癖を手早く知るための技だ。
 それは、「その人が書いたHTMLのソースを見ること」である。私は職業柄、他人の書いたプログラムソースを読む機会が多いのだが、これは実に個性の出るものなのだ。今では私は、9割以上の確率で、ソースを見ただけで作成者を的中させることができる。「コメントに作成者が書いてあるじゃん」というツッコミは厳禁とする。
 HTMLソースによる人格の見分け方の例を一部挙げると、「インデント等が無く読みにくい」→「いい加減。適当」、「METAタグで作成者を明記していない」→「秘密主義者」、「Frontpage や DreamWeaver 等のHTMLオーサリングツールを使用している」→「苦労するのが嫌いな人」、「H1,H2等のHeadingタグを多用」→「ちょっとエッチな人」などである。そこ、読み始めたことを後悔しないように。
 このように非常に便利な「HTMLソースによる人格看破術」であるが、惜しむらくは一つだけ欠点がある。それは、Webページを持っていない人には適用のしようがないということだ。
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